骨粗鬆症


骨粗しょう症は、骨量(カルシウムやコラーゲン)が減って、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気です。 いろいろな原因がありますが、特に女性では閉経による女性ホルモンの減少によって新しい骨を作る働きと古い骨をこわす働きのバランスが悪くなり、骨粗しょう症が起こります。 骨粗しょう症の方は、股関節(大腿骨頚部)や背骨(脊椎)などが骨折しやすくなります。 骨折してから手術などで治療しても元通りになることはなく、何らかの障害が残ることが多くあります。検査をして骨粗しょう症と診断されれば、治療を開始して骨折しないようにすることが大切です。


~骨粗しょう症の検査~

1. レントゲン検査
背骨(腰椎や胸椎)のX線を撮り、椎体骨折が起きていないか、骨がすかすかになる骨粗鬆化が進んでいないか、また、他の病気にかかっていないかをX線写真で調べます。

2. 骨密度の測定(DEXA法)
当院では、ホロジック社のX線骨密度測定装置(ディスカバリー)を使用し骨密度(BMD)を想定しています。
寝たままの撮影ができ、被曝線量の低減も実現しています。また、今まで以上により詳細な骨密度の測定が可能です。
撮影後は、骨密度がどの程度なのか、同世代の標準量と比べてどの程度の骨密度なのか等、ひと目で分かる結果レポートをお渡ししています。

 当院での骨密度検査は、原則予約制となっております。
  ご来院時または電話での予約をお願いします。



3. 血液検査
骨は一見、静的な印象がありますが、古い骨を壊して吸収し(骨吸収)、その場所に新しい骨を作る(骨形成)ことにより、骨も他の器官と同様に常に新しい組織へと生まれ変わっています(骨代謝)。
正常では骨吸収と骨形成がバランスを保ちつつ、骨組織の恒常性を維持していることが知られています。骨粗鬆症とは、なんらかの原因によってそのバランスが崩れて、骨吸収が骨形成を上回り、骨量の減少が著しくなることによって起こります。骨形成や骨吸収マーカーを測定することで、骨の代謝の状態を知ったり、薬の治療効果をみることができます


~治療~

1.食事療法
カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨密度を増加させる栄養素を積極的に摂りましょう。

2.運動療法
骨をつくる細胞の働きを活発にするには、運動で「骨に体重をかける」ことが大切です。
日常生活で散歩や階段の上り下りなどの軽い運動を取り入れることだけでも効果的です。

3.薬物療法
骨粗鬆症の薬は、作用によって次の3種類に分けられます。

①.骨の材料を補う薬
活性型ビタミンD3製剤
ビタミンK2製剤

②.骨がこわれるのを抑えるを薬
ⅰ;ビスホスホネート製剤。
ⅱ;選択的エストロゲン受容体作動薬 SERM(selective estrogen receptor modulator)。
iii;抗RANKL抗体

③.骨の形成を促進する薬
テリパラチド; 遺伝子組換えヒトPTH(1-34)
ヒト副甲状腺ホルモンを製剤化したもの。

④痛みをとる薬
カルシトニン製剤
骨吸収を抑える作用があり、骨粗鬆症による痛みを抑える効果があります。骨粗鬆症に伴う圧迫骨折による背中や腰の痛みに対して用います。週1回注射します。


薬物治療によって骨密度の値は改善されても、薬をやめると骨密度は再び低下してしまいます。きちんと治療を続けることが重要です。